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読書記録を全部blogにアップするとキリがないのですが、この本は私がこれまで読んだミステリーと全く違い、ある意味戸惑ったので記録に残すことにしました。
解説では「理系のミステリー」と評されていて、確かに好き嫌いが真っ二つに別れる気がします。 少女時代に親を殺し心身症と判断され、孤島のハイテク研究所で隔離された生活を送っている女性工学博士。彼女に会ったことがあるものは研究所内でもほとんどおらず、彼女自身も表に出ることを拒んできた。ある日、彼女の部屋からウェディング・ドレスをまとい両手両足が切断された死体が現れ混乱する研究所。彼女の部屋は密室だったのに・・・。 「理系のミステリー」というものがどういう定義なのか分からないけど、この本の場合、謎解きについていく前に、コンピュータの世界に戸惑う人が多いんじゃないか? 「〇〇(システム名)が暴走しているから、リセットしてUNIXのシステムに入れ替えよう」 「このスクリプトって・・・」 「アクセス経路から考えて、外部からのウィルス新入は考えられない。」 などというセリフの多いこと、多いこと。 一部解説はついているものの、とっかかりづらくて拒否反応が出てしまう人もいるだろうな。 謎解きの核心部分にいたっては 「〇〇をコールする変数を検索して・・・」 「インクリメントコールしているはずだ」 なんて出てきて、 プログラマじゃない人にとっては、「何の話?何がすごいテクニックなの?訳分からん」となるか、「なんか難しいことしてる。すごーい」となるんではないかと。 反面、理系の人だと「ふん、こんな稚拙なトリックなのか」「こんなトリックでこんな事件起こせるはずがない」と思う人もいるんじゃないかな。 バリバリ文系で、片足分くらいこういう世界を知っているレベルの私にとっては 「最初はとっかかりにくく、でも波にのったら一気に読めた面白い」作品でしたが・・・。 ちなみに、これを貸してくれた友人はバリバリエンジニアです(笑)。
by snowdrop161
| 2005-10-01 15:29
| 読書
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